静寂な意識は剥がれ
ゆっくりと足音を立てずに
灰になり粉々に散る
それだけ
それだけ
without a trace
無知にしる彼女は
無力より卑怯
根底意識の底春
先在意識に問いかける
目の前の蓮が見えない
立ちつくす季節に息を埋めて
救いを待った君は濡れ
もう聞こえはしない枯れた歌は
宛もなく泣いている
喪失に流す涙は
垂れ出て苦しみにも流れる
誰もが身殺すかのよ
まぶたを閉じる
螺旋に絡まる体が
ゆっくりゆっくり捩れる
千の問いを喉り当て問う
俺に何が救える
目の前で蓮が死んでる
立ちつくす季節に息を埋めて
救いを待った君は濡れ
もう聞こえはしない枯れた歌は
宛もなく泣いている
降りしきる霞が鳴れるように
生きて若しいが消えるように
この歌が君へと
届くのなら
偽善だと思うだろう
立ちつくす季節に息を埋めて
救いを待った君は濡れ
もう聞こえるようにかけた声は
戻せない罪と知る