はねがない天使は僕に言った
家へと帰る地図をなくした
ひりきな僕は絵筆をとって
かわいた絵の具に水をさす
この目が光を失ってでも
僕は描いてみせる
この手が力を失ってでも
僕は描いてみせる
いわてる捨て猫が笑ってた
あばいて生きる僕を笑ってた
つまつちいたいパレットの上で
またることなき強き意志を
くらくてつめたい世界でも
僕は描いてゆける
あかるもえる日がつきぬけるへを
僕は描いてゆける
だれかのためになにができるって
それだけでまたこれからも
この目が光を失っても
僕は描いてみせる
この手が力を失ってでも
僕は描いてみせる
すべてをつつみこむような色に
すべての願いをこめた祈りやへ